「新たな可能性をさがして」

青木 貴浩 (20期生 平成23年卒)

高校時代友人の息子です。奈良高野球部を親子二代で引っ張ってました(坂本談)

登美ヶ丘フェニックス⇒登美ヶ丘北中学校⇒奈良高校⇒同志社大学理工学部電気工学科卒

大学卒業後 NHK(日本放送協会)入社。 渋谷放送センターでビデオエンジニアとして主に音楽番組の制作に従事。紅白歌合戦、東京オリンピック業務を経験した後、2021年11月に静岡放送局へ転勤。日々のニュース番組制作以外にも、様々な技術業務を広く担当しています。

坂本塾との出会い

小6のとき、父に勧められて入塾しました。校区から遠く、同じ中学の友達は別の塾に通う予定の子が多かったので、遠い塾に通うべきか悩みましたが、奈良高校の合格者率が載ったチラシを見て、「奈良高校目指すなら坂本塾がいいかも」と思い通うことを決めました。

他では合格者数しか見たことがなかったので合格率を掲載する塾はここが初めてでした。

坂本塾で過ごした刺激的な毎日

全員が見知らぬ学外の同級生で、最初は勉強よりも人間関係の不安のほうが大きかったです。
頭のいい子が多いと聞いていたので、勉強一筋の集団かと勝手に思っていましたが、いい意味で普通、それでいて優秀な子たちが多くて驚いた記憶があります。

坂本塾の授業はメリハリのバランスが絶妙でした。
テストが頻繁に行われ、手を抜くと叱られます。どんどん新しい内容に進んでいくので、忙しくても復習しないとすぐ置いていかれる緊張感がありました。
小テストでは、先生が1人1人の答案用紙を回収するあの張り詰めた空気と時間は今思い出しても背筋が凍りそうになります(笑)

でも授業自体は楽しく、時にはお悩み相談コーナーや"ドラゴン"をかけて生徒が一致団結して盛り上がった時間もありました。
「やるときは全力で、息抜きも全力で」
このメリハリのきいた授業スタイルのおかげで挫けず勉強を続けられた気がします。

また、成績順に頻繁に変わる配席ルールも勉強のモチベーション維持に役立ちました。
勉強の成果が目に見える形で評価されることは、都合の悪いことから目を背けがちな当時の自分にとって必要なことだったと思います。

学校の定期テスト対策は自分の学校から通っている生徒は1人だけで、苦手分野の対策に有効的な学習方法は何か中学生の頭で必死に考えました。
試験対策と並行して部活が忙しくて宿題が終わらず、理由をつけて有耶無耶にするか悩んだ日もありましたが、「ごまかすな・言い訳するな」と坂本先生の言葉を思い返して初めて徹夜した日もありました。
勉強面は言わずもがな、いつの間にか精神面も鍛えられていましたね。

坂本塾で過ごした3年間は自分の人生に影響を与えたものが多く、先生方の教えは今も生き続けています。

社会人になって ~仕事紹介~

これまで技術職の中の"ビデオエンジニア"として番組制作に携わってきました。ググってもあまり詳しく出てこないこの仕事は、番組制作に必要なカメラや収録機などの映像システムの設計、配線、調整を行い、本番中はカメラ映像の明るさや色の調整をリアルタイムで行います。また、機材のトラブル対応も担当し、映像のクオリティを保つ裏方的な要素が強いです。
自分のミスが直接映像に出る仕事なので、機材について曖昧な理解のまま取り組むと放送事故になる可能性もあります。

番組制作には多くの人が関わっており、たった数分の番組でも、何週間も準備してきた人達が大勢います。放送されるまでに多くの人が積みあげてきたものを一層輝かせることができる一方、ボタン1つ押し間違えるだけで全てを無にする可能性もあります。
失敗できないプレッシャーと、無事に終わったあとの達成感の両方が交互にやってくる仕事ですが、「やるときは全力で」の精神で日々取り組んでいます。

余談ですが、2020~2021年度の「天才てれびくんHello」で、システム担当の一員にとして毎週木曜の生放送を担当しました。
当時見てくれていた人が入塾していたらめっちゃ嬉しいです。

後輩塾生のみなさんへ

大量の情報に溢れるいま、勉強しなくても調べれば答えが見つかることが当たり前になってきました。しかし、みなさんが目指すべきは「知ったつもり」で終わらせることではなく、「知識として身につける」ことです。将来の自分のために、たとえ手間ががかかっても知識を身につける努力を惜しまず、自分の力で知識を得た経験を自信に繋げてください。

また、知識を増えれば見える世界が広がって新たな目標が見つかることもあります。私自身も、大学で学んだ通信に関する知識がきっかけで放送業界へ興味を持ち始めました。
まだ将来の目標が決まっていない人もいるかもしれませんが、「自分に何ができて何ができないのか」を決めつけず、どんな事も「まず試してみる」気持ちで様々なことに挑戦してみてください。思ってもみなかった分野で自分にハマるものが見つかるかもしれません。

そして、当たり前のことですが「挨拶」だけは誰にでも忘れずにする習慣をつけてください。
坂本先生からも「挨拶はちゃんとせい」と何度も言われてきましたが、社会に出てからのほうがその大切さを実感します。
職業柄、変人のように尖った個性を持つ人が多い環境にいますが、どんな人も挨拶して嫌な顔することはありません。
それに、最低限の礼儀(挨拶)ができているかで仕事のアサインが決まることもあります。
たかが挨拶ですが他人との関係構築はそこからです。

さいごに

社会人6年目の短い経験から思ったことを色々書かせてもらいました。
途中から塾生時代が懐かしくなり、当時の写真を探したりしていました(野球部だったので丸坊主の写真出てきました)。
そのくらい大切な時間を過ごせた場所だったんだなと思います。

みなさんも今の坂本塾生活を目一杯楽しんでください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。

20期生 青木貴浩

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