「10年後を楽しみに」

二村 聡美 (15期生 平成18年卒)

上中学校⇒育英西高校⇒同志社大学商学部卒 大学卒業後 (株)全日本空輸(ANA)に入社。CA客室乗務員として国内、国際線乗務に携わる。 シアトル、シドニー、メキシコ、パリ路線を主に担当。入社3年目にマネジメント資格を取得し、チーフパーサーとして機内の責任者および後輩育成に貢献。2018年春、結婚を機に退職されました。

●坂本塾との出会い

小5の時近所のお兄ちゃんお姉ちゃん的存在の人たちが通ってたこともあってか、母の勧めで入塾テストを受けました。結果は見事に、不合格!
自分の実力が目に見える数字で現れる経験がおそらく初めてのことで、幼いながらに自分自身の悔しさスイッチに火がついたのでしょう。そこから小学校生活での遅れを取り戻すかのように必死に勉強し、見事ギリギリ合格を果たしたものの、そこはゴールではなくスタートであって、私の落ちこぼれ塾生生活は幕を開けることとなります(笑)。。。

●場違いの所に来てしまった

タイトル通り、入塾してからの日々はとにかくみんなに追いつくのが精一杯で、計算の小テストで再テストになったり、出来たもん帰しで居残りしたり、いわゆる典型的な落ちこぼれ生徒でした。ここは学校とは根本的に違う、月謝を出してもらってわざわざ通うところだから、おろそかな取り組みを続けるようならやめさせられるということは最初によく聞いていたので、いつもビクビクしていて不安になるがあまり、出来ることもできなくなっていく負の連鎖に陥っていました。最後には親にさえもう辞めていいよと言われるほどでした。
でも私はやめませんでした。やめさせられるまでは絶対辞めたくなかったのです。
そう思う理由は、先生達が単純にカッコよかったからです。
私もこんなオトナになりたい。たった12才の私をそう思わせる環境が、言葉が坂本塾には溢れていました。

●生きる力を学ぶ塾

いま、特に成績が思うように伸びなくて、悔しい思いをしている生徒に聞いてもらいたいです。
私が思うに坂本塾は社会を生きていくために必要な力をたくさん教えてくれる塾です。勉強は?と思われたかもしれません。残念ながら、坂本塾は問題の解き方を教えてくれる場所、というよりは、教わった解き方をしっかり自分のものにするために、明確なゴールが常に決められていて、そのために努力をする環境の塾です。短期間で相当な数のテストが降り注ぎますが、もちろん数が多くても合格基準が甘くなることはありません。達成しないとちゃんと叱られますし、一方で達成したらちゃんと褒めてくれます。
勉強についていくのがしんどい生徒さんこそ、苦しいなあ、休みたいなあという気持ちに陥ることも多々あると思います。
すごくわかります、私自身もそうでしたから(笑)
でもここからです、聞いてください。
今の時代、「問題を解く」方法を教えてくれる塾はほかにたくさんあります。なので、そういうことを学びたい生徒は早く親御さんを説得して違う環境に行くことをオススメします。
ただ決められたゴールをクリアするためにどうすれば良いのか、幼い頭で考えるためのヒントとなる言葉がたくさん坂本塾にはありますよ。
先生の[語り]にもよく耳を傾けてみてください。実はこれらはこれから社会に出てからもすごく役立つ言葉達です。
例えば、

  • 『やるときゃやる』
  • 『3時間だらだら勉強するくらいなら1時間必死に勉強して2時間思いっきり遊べ。』
  • 『勉強だけできる人間になるな、勉強もできる人間になれ』etc....

私はこれらを勝手に『坂本塾魂』と呼んでいます(笑) 社会人になると、誰かに教えてもらったり、ついていくことが当たり前な学校生活とは打って変わり、いま自分になにができるのか、どうしたらもっと会社に貢献できるのか、そんなことを主体的に、且つ短時間で考えて確実に結果を出すことが求められます。

客室乗務員という仕事も、一見飲み物をサービスしているだけのように見えますが、実は保安に関わる業務に関して膨大な知識の叩き込みが必要不可欠で、さらには知識の行動化が求められます。

急病人がいたり、機材故障で緊急事態に陥る状況には思っているよりもたくさん遭遇してきました。知識を持っているだけでは行動できず、飛行機はそんな事態でもどんどん進む乗り物ですし、止まれば大惨事は免れません。立ち止まって考える時間はほとんど無いなか、責任者としてお客様を安全に目的地に届けるためには何ができるか、どう対処するのか、限られた時間内で解決策を見つけ出して、他の仲間に協力を求め対応します。 そんな時に、坂本塾魂が大いに発揮されました。

●さいごに 塾生のみなさんへ

やるときゃやる。。。いまを生きる。。。そんな言葉を坂本塾の先生達はサラッといいます。
オトナになったいま思うのは、先生は別にかっこつけてるわけでもなくあの言葉達のすべてを本心で言ってらしたんだなということです。本当にそういう人生を送ってきたからこそ、胸張ってサラッと、そして堂々と私たちに伝えてくれています。
そして坂本塾を卒業した人たちも皆、そういう言葉を自分に言い聞かせながら今も社会で生きていることは間違いないです。
実は私、公立の高校受験に失敗したんです。その時は悔しかったですし、高校3年間は正直、楽しくなかったです。ただ坂本塾で学んだ色々な考え方や姿勢は、ちゃんと高校での勉強や、その後の大学受験、大学生活、社会人、全てに活かされてきました。
人より少し早く一度は挫折してしまったけれど、坂本塾での経験は絶対に無駄にはならなかったということをここで証明したいです。
勉強はもちろん必死にやってください。
でももっともっと大切なこと...
時間を守ることとか、
送迎来てくれる両親に感謝することとか、
部活も頑張ることとか、
挨拶をしっかりすることとか、、、
そんな小さなことさえも、いや小さく見えるだけで実はスゴく大切なコトを誰よりも厳しく教えてくれる人には 人生なかなか出会えませんよ。
今はしんどいなあと思うかもしれません。でも騙されたと思ってついていってください。
いつか無敵のカッコいいオトナになれます!!
これからの皆様の人生、輝かしいものとなるように応援しています。頑張ってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

              15期生  二村 聡美

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