「まっすぐに、クレイジーに」

田和 晃一郎(11期生 平成14年卒)

 

田和  写真

坂本塾 第11期生

 上中学校⇒奈良高校⇒神戸大学経営学部卒。

 大手広告代理店 ㈱博報堂入社。

 学生時代よりビジネスイベントや海外ビジネスセミナーを企画・運営、博報堂勤務での経験も生かし、2012年 株式会社Timersを創業。

 カップル・夫婦が使うカップル専用アプリ「Pairy(ペアリー)」や、無料で毎月フォトカレンダーが自宅に届く子育て家族アプリ「Famm(ファム)」などを提供している。

 大学時代は坂本塾でアツく教えてました。

 

1.クレイジーな先生達がいるらしい

 塾からかえってくる度に、塾での話をいつも楽しそうにしている5つ上の姉がいて、彼女の話のほとんどが塾の”クレイジー”な先生達のすべらない話ばかり。。。。
思い返せば、それが坂本塾との一番初めの出会いでした。
 なので「受験に強い塾」「厳しい塾」といった一般的なイメージでは無く、「よくわからないけど面白い変わった先生がいるらしい塾」といった感じの印象が最初でした。
そして入塾する直前に家に入っていたチラシを見て「おお、結構ちゃんとした塾なんだ…」と初めて気づくといった感じでした(笑)。なので、当初のモチベーションを一言で言ってしまうと「面白い塾に行きたかった」ということになりますね(笑)。

2.自分で選んだ道に責任を持つ

 ただ、そんな体験から“自ら希望して”入塾した事は、実はとても大事な事だったと後になって気づくことになります。学校では「親が選んだからあの塾に通っている」「周りも塾に通っているしなんとなく入った」という人がたくさんいました。むしろ大半はそういう理由が一般的かもしれません。
 ただ、小学生高学年、中学生にもなれば、自分の考え・意思をきちんと持ち、それを親に伝えたり、周りの誰かを説得したりできていい年頃でもあります。

 坂本塾は受験難関校への進学率の高さといった点が注目されますが、一番の特徴は、そういった大人になっていく過程にいる生徒を、子供扱いせず、意志を持った一人の人間として向き合って接してくれることのように思います。遅刻、宿題忘れ、約束した目標に届かなかったテスト。皆人間なわけで、塾に通う中では、誰もが「失敗」するものです。そういった時に、頭ごなしにその事実のみを叱るのでは無く、“この塾に通う”という意思を持っているのは生徒自身であり、“この塾を選んだ”のもその生徒自身であるということ、そしてそれを一番応援してくれているのは、月謝を払ったり、夜遅くに車で送り迎えをしてくれたりしている親なのだということを前提に置いた上で、本気で怒ってくれる先生達が坂本塾にはいました。

 自分が今いる環境は周りの人の支えがあってこそ、だからこそ自分の選んだ道に責任を持つこと、その事を中学生の多感な時期に学べたことは、自分自身、そして友達や家族と向き合う上で本当に大きな事だったように思います。そういった事をきちんと理解できていると、自分自身の行動や振る舞いに自ずと責任を持つようになってきます。そして、責任を持てば、自ずとその責任を全うする為に、頭を使い、工夫し、努力するようになる。その能力は、「テストで目標の点数を取る」というゴールの為に使われる時もあれば、「部活動で結果を出す」という目的で使われる事もあるでしょう。これが大人になると

・  仕事で結果を出す

・  会社を成長させる

・  人と信頼関係を築く

・  好きな人を口説く

 といった事と向き合う事になりますが、そういった所で一番求められる能力も実は同じものです。
 坂本塾で教えてもらっていた事の本質は、数学や社会の知識ではなく、今の社会に通じる「責任と行動」の能力なのだと私は思っています。

3.情熱と信念を持つこと

 坂本先生がするトークは、先生の高校時代の話から最近の話まで、その全てが情熱的で、爆笑もので、時には感動して泣きそうにもなる、そういった話ばかりでした。そんな先生は僕からすると塾生当時も、講師として携わった大学時代も、そして今でもいい意味で「クレイジーな人だなぁ」というのが正直な感想です。
 おそらくそういった先生の話は、先生自身が自ら選び、情熱を持って行動した上での失敗や成功の積み重ねでもあるのだとこの頃よく思います。

  ちなみに、“クレイジー”と言えば、昔のテレビCMにこんな作品があります。今ではiPhoneなどで有名なアップル社が、1997年に放映したテレビCM「Think Different」。過去に一度アップル社から追放された創業者スティーブ・ジョブズが再復帰を果たした際に行ったキャンペーンCMです。(Youtubeなどで調べればすぐ出てくると思いますよ)

  内容は「クレイジーと呼ばれる人々は、時に人に避難されたり、異常だと言われたりもしてきたかもしれない。ただ情熱と信念を持った彼らは実際に世界を変え、前進させ、新しい物を創造してきた。」といったものです。逆に言えば、まわりから「異常だ」と言われるくらい目の前の物事と向き合い、情熱を注ぎ、そして努力することが出来ないと圧倒的に面白いもの、全く新しいものを社会に生み出せないのかもしれません。イチローや錦織圭選手だって才能だけではなく、異常なまでの情熱と努力がそこにあったからこそ今があるわけです。

  今、僕自身はカップル専用アプリ「Pairy(ペアリー)」というサービスを運営する会社をやっていますが、2012年にスタートした頃、まわりの多くの人々に「そんな2人だけで使うアプリなんて流行るはずが無い」と言われました。ただ、その時にまわりの意見に惑わされる事無く、そのサービスの先に広がる世界、それを使う人々の人生がより豊かになると自ら考え、信じ、行動し続けることが出来た結果、今では多くの方に利用してもらえるサービスにまで成長してきました。そんなふうに、周りに否定されても情熱を持って目の前の事に取り組むことができたのは、坂本先生のような情熱を持った人、そしてその周りに集まる先生達から、中学時代に色々と教えてもらった事が大きく影響しているのは間違いありません。

  坂本塾には、そういった情熱と信念を持った“クレイジー”な先生や卒業生がたくさんいます。
 そんな「素敵な」大人と小学校・中学校の時期に出会うことができる貴重な環境なのではと思います。

4.ドラゴンボールとドクロで生まれる一体感とメリハリ

 当時のことを振返ると、やはり「ドラゴンボール」と「ドクロ」が印象的です。「ドラゴンボール」を貯めると早く授業が終わる、「ドクロ」が貯まると授業が延長される、少し変わった制度がありました。クラスの皆で協力し合って難しい問題に応えてドラゴンボールを獲得し、ドクロを防ぐ、そういう一体感がクラスにあり、一丸となって先生と向き合う、ひいてはそれが塾のメンバー全体で学期末のテストや高校受験に向き合う、そういった雰囲気にも繋がっていきました。
 また、ホワイトボードの端に描かれるドラゴンボールやドクロのマーク自体も、先生毎に異なりユニークで、時には「毛」や「ひげ」を生やして1.5倍の効果を持つものを表現したりと、勉学の中でも常に遊び心を忘れない精神が授業の中にありました。
 それは結果として「あの先生の描くドクロは絵がヒドイ」「アートすぎる」「何か判らない」といったツッコミ所にもなっていて、生徒と先生の関係が確固たる上下関係ではなく、対等にコミュニケーションを取って良い存在なのだという安心感にも繋がっていました。
 緊張感の中に訪れるちょっとした安心感、それは先生への信頼感にも大きく影響します。僕個人としては、「こういった大人になりたい」というイメージを自分が通っていた小学校や中学校の先生を通じて得られなかったのですが、この塾の先生達とのコミュニケーションを通して、真面目さと遊び心を忘れず、メリハリを大事にできる大人になっていきたいと思うようになりました。

5.とは言え、坂本塾には通わなくてもいい。もしあなたが…

 そうは言っても、やっぱり坂本塾は“厳しい”かもしれません。というのもほとんどの生徒にとっては「一人の大人」として扱われるのが初めてだからです。もし貴方がまだまだ子供でいたいのであれば、坂本塾ではなく他の塾に行けば良いと思います。
 ただ、他の人よりも先に大人の世界を見てみたい、大人になった頃に人生を楽しみながらいろんな事にチャレンジできる人間でありたい、そういうふうに思うのであれば、坂本先生に会いに一度塾を訪れて見るといいと思います。
 一方、今坂本塾に通っている塾生の皆さんは既にそういう環境に身をおいているわけで、親への感謝、子供扱いしないで接してくれる先生への感謝を忘れず、これから訪れる高校生活・大学生活、その先も続く人生に出来る限り大きな野望を持って毎日を過ごしてほしいと思います。
 今小学生・中学生の人も、10年後は社会人になって僕らと同じフィールドに立っているでしょう。もしかすると僕らの世代と一緒に仕事をする人も出てくるかもしれません。
 そう考えるととても楽しみですね。皆さんが大きな野望を持って社会に出てくるのを心待ちにしています。
 やるときはやる、遊ぶ時は遊ぶ、そういったメリハリを持って、青春を謳歌して、未来に歩んでいってください。ありがとうございました。

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