「生き続ける坂本塾の教え」

影林 伸一(第20期生 平成23年卒)

坂本塾20期生
生駒北中学校⇒奈良高校⇒慶應義塾大学 文学部日本史学専攻
大学卒業後、南海電鉄(株)に入社。
小学5年〜中学3年をフルに坂本塾で過ごし、あげくに大学受験の期間も坂本塾高校編に通っていました。

坂本塾との出会い

 小学4年生のとき、テストを受け合格し、入塾しました。初日の坂本先生の登場から、これは強烈な塾に来たな〜と思いました。 他の先生方も個性豊かでとにかく話が上手!みなさん楽しい授業をしてくださりました。 また、愉快な同学年の塾生と、休憩時間や授業前後にわちゃわちゃと話していた記憶があります。(休憩時間が2分しかないのはなかなか衝撃でしたが、その分、休憩時間の密度も濃かった。。。) 学校や部活とは何か違う、どこか不思議な空間。 率直に、私にとって坂本塾はとても楽しい場所でした。

塾生時代のこと

 そんな楽しい塾でしたが、坂本塾での日々には常にイイ緊張感がありました。 それゆえに、坂本塾には戦闘集団のような、他にはない独特の雰囲気があったなと思います。

 塾生生活で何よりも圧倒されたのが、テストの数の多さです。 ほぼ毎日何らかのテストがあり、1日に2つ3つのテストが重なるということもしばしば。点数が悪いと怒られる。1つテストが終わっても、まだテストが残っているというピリピリ感。 小中学生の当時は「怒られないためにやる」という感覚でやっていたのが正直なところですが。。。それでも怒られないように、結果を出すために、当時の自分なりに必死に考えて行動していたと思います。 限られた時間をどう使うか、 授業をどう受けたらしっかり理解できるのか、 苦手分野をどう勉強したら最低限のラインまでもってこれるか、 無意識ながらも自分なりのベストな方法を探りながらやっていたように思います。 その過程を踏むことは、後年の私にとってメチャクチャいい訓練になったと思います。

 他に印象的だったのは、とにかくメリハリが凄かったことです。 授業前は塾生同士ガヤガヤと雑談していても、先生が入ってきて授業が始まると皆がサッと着席し、集中して授業を聞きます。 また、坂本先生からは 「テスト前はとことん勉強しろ、終わったら遊べ」 「3時間ダラダラやるなら、1時間集中してやれ」 という教えを常に受けていました。 先生方もテストなどで出来が悪いときはしっかりと怒ってくださいますが、その後は切り替えて楽しく授業してくださいます。 終わったことでくよくよせず、反省して次の機会で挽回しようというモチベーションに繋げられます。 そんな環境で、メリハリをつけるということが自然に身に付いたと思います。

 坂本塾では本当に数多くのことを学んだので、上げると限りがないですが。。。 このように、イイ緊張感のある坂本塾で5年間を過ごしたことは、今思っても強力なトレーニングになったと思います。

高校編でのこと

 坂本塾で高校受験を乗り越えた後、諸先生方のおっしゃっていた通り楽しい高校生活が待っており、私は正直全く勉強せずに過ごしていました。 高校3年生になる前後、さすがに勉強せなヤバい!と思ったタイミングで、ちょうど坂本塾高校編がオープンするという情報を聞きました。

 現役の塾生が授業を受けている後ろで自習するというなかなかシュールなスタイル!無論、気合いが入ります。予備校で一つ授業を受けていたため、予備校の自習室を使うこともできましたが、意外とダラダラしている人も多い。。。 それと比べればやはり坂本塾の環境が強い!自分に厳しくできる! と思った私は、やがて坂本塾に毎日通うようになりました。 受験前は先生方が塾を開けると同時に入室し、先生方が帰るタイミングで退室、と塾に引きこもっていました。塾生のころのように、授業を受けるわけではないですが、先生方には受験にあたってのアドバイスや相談にのっていただいていました。 受験が終わり、合格の報告に行ったときに、先生方にも一緒に喜んでいただいたことは、高校受験のときとまた違った記憶としてとても印象に残っています。

社会人になって〜今でこそ思い出すこと〜

 私は社会人4年目になったところですが、現在は商業施設の運営の仕事をしています。まだまだ社会に出てすぐですが、この年になってこそ、坂本塾で教わったことの大切さを実感することが多いです。

 私の仕事では、商業施設に新しい店舗がオープンするときなど、シーズンごとに、自分に少し負荷がかかるときや、今は耐えどきやなあというタイミングが出てきます。 坂本先生の「やるときはやれ」というフレーズがたびたび頭の中をよぎります。 そうして、自分のモチベーションをコントロールしながら、目の前のこと一つ一つを頑張れているんだと思います。

 また、小さなことを続けることの大切さも実感します。 仕事柄、アパレル関係の人々など、非常に多くの人と関わる毎日です。その中で、細かなコミュニケーションや情報連携、ルーティンワークなどを欠かさず、より丁寧に、マメに続けることで、相手に感謝されたり、人間関係に繋がったりすることが非常に多いと実感します。 塾生時代の日々の宿題やテストの数々は、あくまで自分のためでしたが、現在はそういった小さな仕事の積み重ねが人との関係性にも繋がっています。 このように、あの頃の習性は生きているのかなと思うことがしばしばあります。

 一方で、反省することも多いです。 坂本先生から「時間を大切に」と言われてきましたが、できていないなーと振り返ること。 「自分に甘くなっているのでは?」と立ち止まることが、恥ずかしながら今となってもちょこちょこあります。 そういうときは坂本塾でのことを思い出し、反省もします。。。。

塾を卒業してもう10年ほど経ちますが、このように節々で坂本塾で学んだことを思い出す毎日です!

後輩のみなさんへ

 塾生のみなさん、毎日大変だと思いますが、坂本塾で学ぶことは本当に大切なことばかりです。 そしてこの環境でやり切ることは、必ず後々の人生の自信に繋がります。 坂本先生がおっしゃるように、勉強だけではなく、みなさんの好きなことにも全力で打ち込み、楽しんでもらえたらと思います!

拙い文章ですが、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

20期生 影林 伸一

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