「輝いて透き通っていたあの頃」

7期生のふたりの卒業生。
一人は母親になり塾生の父兄になりました。
一人は仕事に研究に忙しく飛び回っています。
生き方の異なる親友同士が対談形式で30年近く前の坂本塾での思い出、
後輩塾生たちへのアツいアドバイスを綴ってくれました。

加藤(旧姓:吉村)美咲 (第7期生 平成10年卒)

生駒北中学校⇒奈良高校⇒大阪市立大学⇒就職(システム開発業務を約6年経験)⇒結婚・出産を経て現在は2児の母

~坂本塾への思いを綴るにあたり~

入塾からもうすぐ30年になります。ライフステージの変化を幾つも経験しながらも、生駒に戻り坂本塾の看板を見るたびに懐かしく感じていました。40歳になり再会した坂本先生に、『今なお熱く!』のお話を頂戴したとき、正直、子どもが塾に通う年齢になった私が何を書くことができるのかと悩みました。ですが、同期塾生の福井さんとの対談が始まると、次から次へと記憶が蘇り話は尽きず、かなり密なものになりました。坂本塾で教わったことは今でも自分の中で生きているのだと痛感するとともに、坂本塾への感謝が沸き起っています。そして、一緒に対談してくれた30年来の友人、 福井さんへも改めて感謝いたします。 拙い文章で申し訳ありませんが、坂本塾で頑張っている方に少しでもお役に立てたら嬉しく思います。

福井 麻衣子 (第7期生 平成10年卒)

生駒上中学校⇒奈良高校⇒北九州市立大学⇒就職⇒旅⇒大学(教職)⇒小学校教員⇒青年海外協力隊⇒現在は小学校教員・レンタルスタジオ運営・ダンスレッスンをしながら、京都芸大の通信課程で建築を学んでいる。

~坂本塾への思いを綴るにあたり~

小中学生という、人間のコアになる部分を作る時期に坂本先生に出会い、坂本塾で多くの時間を過ごしたことは、自分に大きな影響を与えていると思います。大人になった今、坂本塾のことを振り返ってみると、受験というシステムやこの社会で生きていくための方法を「勉強」という体験を通して教えてもらったのかな、と。自分自身も教育に関わるようになり、子どもたちや日本の未来が良くなるように、という思いは坂本先生と一緒のような気がします。

①塾との出会い

福井 私は塾に通うことに憧れがあって、楽しそうなイメージだったからかな。
入塾テストを受けて小5で通い始めたよ。

加藤 私は新聞に入ってたチラシを見て、お母さんが「受けてみる?」って聞いてくれた声かけがきっかけだった。中学1年生になる前の春休みに入塾テストを受けて、、という流れで。

福井 塾に入って最初の頃は、、もう覚えてないよね。笑
でも、最初は後ろの席にいたような気がする。

加藤 私は前の席に座る小学生から塾に通ってる子たちがすごくキラキラして見えたのを覚えてる。先生のトークへのリアクションとかもしっかり取って馴染んでて、、
最初は私は全然要領を得てなくて、一番最初の小テストで怒られたよ。最初に怒られたことは忘れられないよね。でも、人生において大事だったと思う。

福井 ほんとにね。
数回怒られた記憶はあって、たぶん涙ぐんでたか、泣いてたと思う。
中学2年の塾に慣れた頃にも怒られたような、、きっとたるんでたんだろうね。

加藤 福井が中学生活を謳歌していた時期だよね。部活、ハンドボールだっけ?

福井 うん、ハンドボール部。かなり練習はハードで土日も練習があったけど、楽しかったよ。
毎日ハンドの練習して家に帰って塾行くか宿題をする生活。

加藤 中学生時代の体力ってすごいよね。私も部活はしてたから、毎日放課後は部活に行って、帰ってから塾行くか宿題。睡眠時間も削って宿題してたね。

福井 学生ってすごいと思う。フルタイムで勉強して、部活して、塾行って、学校と塾の宿題して、、大人なら過労死しちゃうくらいだよね笑
いつ遊ぶのかな?お休みないよね。

加藤 部活も忙しかったし、お休みはなかったね。
でも、あの時期の塾の生活を乗り越えたっていう自負が残ってるよ。

福井 あのハードな生活を乗り越えたっていう強さがあるよね。
ほんと毎回塾行くまで必死だったけど。ゲリ単とか笑

加藤 ゲリ単!!笑  ほんと、ゲリ単できてない日の塾に向かう車内なんて、すごい集中力だった。

福井 集中と焦り!笑
車とか酔ってる場合でないよね

加藤 そうそう!そして、意外と覚えるようになっていくんだよね。
でも2巡目は倍の量になって、もう鬼!

福井 そうそう!2巡目だからってね笑。
ほんと塾でタフになったよね。タフになるための修行というか、一番初めの厳しい社会だったんじゃない?もちろん楽しい場所でもあったけど

加藤 うんうん、そうだね。

②坂本先生について

加藤 坂本先生は親とは別にして、初めて信じることができる大人というか、自分のことを見てもらっているっていう信頼感を意識した大人だったかなと思う。
私は3人目の子どもだし、家庭で勉強しろと言われたことが一度もなかったから。
勉強も含めて、しっかり見られている感じがするというか、見透かされてるというか笑
見透かされている怖さと、見てくれている安心感。
それは、なぜか久しぶりに会ったときにも感じたかも

福井 でも、坂本先生ってヒステリーな怖さじゃないよね。
よく見てくれてるからこその叱咤激励。

加藤 うんうん、そうだね

福井 私はね、教員を小学校で10年くらいしてきたんだけど、モデルは坂本先生なんだって気付いた。
学校の先生にもたくさん出会ったけど、一番影響が大きいよね。
授業のスタイルや子どもへの接し方もユーモアも笑。
雑談もして、集中してやるときはやって、でも怒るときは怒るっていうスタンス

加藤 ユーモア笑
今思うと、私たちの顔とか反応見てくれてたよね。
私たち1人1人の顔、表情をみて楽しんでくれてたのかなって思う。

福井 うんうん。みんなも真剣な純粋な眼差しで見て話を聞いてたよね。

加藤 怖いって印象もあるのに、実はすごく柔らかい話し方してるよね。
声が大きいだけかな笑。あの両手を広げる感じリアクションとかも笑。
だから、先生がすごく大きく見えてたのよね。
久々に会ったときに思わず「先生、痩せた?」って聞いてしまったけど、
もっとがっちりした印象だったのよ。

福井 あの小さな教室で「おまえら~」ってね笑。
小さい子どもが座って両手広げる大人を見上げてたもんね笑。
自分の気付かないところで影響をすごく受けたよね。

加藤 もう一回あの頃に戻りたい!てことはないけど笑、もう一回授業を受けたくなるよね。
40歳台をもっとこれから楽しみたいし、まだまだ学びたいことはいっぱいあるから。

福井 卒業生に向けて授業してほしいね。
大人のための歴史講座とかでもいいしね。先生の自叙伝とかね。

加藤 これ、しっかり書かないと笑

③坂本塾の教えについて

福井 やっぱり勉強の仕方を教えてもらったよね。

加藤 うん、そうだね。
勉強ができるできないというより、勉強の仕方を知ってるかどうかが大事というか。
塾に勉強しにいくっていう感じでもなかったような、、勉強しに行ってたのかな?笑
不思議なんだけど、結構楽しんで行ってたなって思う。

福井 楽しんでたよね。結構笑ってたし。
でも真剣だったよね。緊張感があるというか。

加藤 こうして大人になっても塾に行ってた想い出語るとか、もう一回勉強したいと思ったり、一緒に乗り越えた友だちと話せるって、楽しかったんだよね。

福井 ドクロとか、遊び的要素もあってね。
子どもが楽しく学ぶコツがあったりね、授業がほんと楽しかった。

加藤 授業が楽しいって大事よね。
あのドラゴンボールとドクロのゲーム的なのも面白かったよね。

福井 ドクロで延長して、めっちゃ待ってるお母さんたち。。

加藤 それ、うちだわ笑
ほんと授業はメリハリがあったんだよね。

福井 そうそう。怒られるけど、それでスイッチ入ることもあって、、
先生が愛情をもってやってくれるからだよね。この時代、勇気もいるだろうけど。

加藤 私も今、自分の子どもに怒りたくなくても怒らないといけないときあるし。先生たちも怒りたくなくても、がんばれー!!っていう気持ちでしてくれてたんだなって。

福井 子どものときに怒られたり、失敗を乗り越える経験は大人になってとても大事だと思う。

加藤 大人になった今でも、ダメなところは怒ってほしいと思うよね。
坂本塾では雑草魂というか、失敗しても立ち上げる力が自然とつくね。

福井 失敗をたくさんして、失敗を乗り越える方法・対処法を知っていたら、いくらでも失敗できるし挑戦できるよね。
勉強の仕方や、怒られ方、失敗にどう対応するかを学んだのかなって思う。失敗から何か学ぶと、もはや失敗は失敗ではなく、自分の役に立つ経験として振り返れるよね。

加藤 そうだね。
あ、そうそう!
坂本塾、今は高校生向けもあって、ほんと羨ましい!笑

福井 ほんと!高校でも塾通ってたら・・・って思うよね。

③坂本塾の教えについて

福井 海外に行ってほしい!笑。でも真剣に海外にぜひ行ってほしいな。
イギリスに留学してたときの経験なんだけど、日本と違ってイギリスの大学って、授業中でも学生がすごく質問するんだよね。間違ってる内容であっても、既に聞いたことであっても聞きたいことを聞いて、指摘されても別に気にしてなくて、、すごくタフだなって。
間違えてても、失敗してもいいって思えたらいいなって思う。

加藤 自分の発言に自信を持てるのはいいよね。失敗を楽しめるといいなって。
塾でも怒られたこと、失敗したことが私には糧になってるような気がする。
あ~失敗したな~って落ち込むけど、そういう経験を積み重ねて成長するよね。

福井 大人になっても、困難なことがあったときに成長するための筋トレとして捉えて経験していけば柔軟になっていくよね。自分の失敗を楽しめたら他の人の失敗にも寛容になれるのかなって思う。子どもたちにはたくさんのことを経験してほしいな。
海外に行くという点でいうと、比べるものがあることは強みになる。日本で学べることも沢山あるけれど、海外に出ることで逆に日本に興味を持って学びたいと私は思ったし。
海外でも日本でも生きていけるっていう選択もできるし。

加藤 うん、すごいね。福井の強みだね。

福井 あとは、子どもたちには好きなことを見つけるために色んなことに挑戦してほしいかな。
好きなことを通じて、年齢・性別に関係なく、いろんな人と出会えるしね。

加藤 そうだね。いろんな経験を積んで、いろんな人に出会って、柔軟に成長してほしいね。
先輩塾生たちのメッセージのプロフィール見てるとお仕事してる方がほとんどで、子育て中心の生活をする私に何が伝えられるのかなって考えてたんだけど、、坂本塾で教えてもらったものは勉強だけではなくて、生きていくこと自体というか。経験や強さだと思う。
そして、こうして40歳台になっても同期の友だちと語れることが何よりも坂本塾に感謝することだね。

福井 人生は短いから、好きなことをして、大切な人と過ごしてたらあっという間に終わっていると思う。私は死ぬ時に「ああ、楽しかった♪」って思いたいから、これを読んでくれている人にも「自分を大切にして、自分の人生を楽しんで♪」って伝えたいな。昔の日本人みたいに、一人ひとりが毎日をごきげんに過ごせていたら、いつの間にか幸せな世の中になっているはず。
最後に、塾は、受験や日本の勉強というシステムを乗り越えやすくしてくれるから、ゲーム感覚でやるのがいいと思う!勉強は本来楽しいもの。私自身、今は建築を学んでいるけど、好きなことを学んでいるからとっても楽しい。好きなことはどんどん学んで、苦手な教科はゲーム感覚でやることをお勧めします。

最後まで読んでいただきありがとうございました!        福井 麻衣子・加藤 美咲 

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